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03月12日-05号

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  1. 岡垣町議会 2008-03-12
    03月12日-05号


    取得元: 岡垣町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    平成 20年 3月定例会(第1回)───────────────────────────────────────────平成20年 第1回(定例)岡 垣 町 議 会 会 議 録(第8日)                             平成20年3月12日(水曜日)───────────────────────────────────────────議事日程(第5号)午前9時30分開議  日程第 1 一般質問      1. 9番 平山  弘君      2. 8番 大堂 圏治君──────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第 1 一般質問      1. 9番 平山  弘君      2. 8番 大堂 圏治君──────────────────────────────出席議員(16名)1番 石井 要祐君        2番 久保田秀昭君3番 三角 善彦君        4番 西田 陽子君5番 木原 信次君        6番 下川路 勲君7番 宮内 實生君        8番 大堂 圏治君9番 平山  弘君        10番 竹内 和男君11番 曽宮 良壽君        12番 山田 隆一君13番 市津 広海君        14番 矢島 惠子君15番 横山 貴子君        16番 太田  強君──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(なし)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局長 高山 哲郎君       係長 広渡 英一君──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名町長 …………………… 樋髙 龍治君   副町長 ………………… 広渡 輝男君企画政策室長 ………… 石田 健治君   総務課長 ……………… 渡辺 一郎君税務課長 ……………… 井上 英治君   管財課長 ……………… 筑紫 利英君情報推進課長 ………… 笠井 達司君   地域づくり課長 ……… 門司  晋君会計管理者 …………… 山田 敬二君   健康福祉課長 ………… 松丸 和美君住民課長 ……………… 川原 政人君   環境共生課長 ………… 松井 英朗君こども未来課長 ……… 田口 貫次君   建設課長 ……………… 小田 勝人君農林水産課長 ………… 須藤 智明君   上下水道課長 ………… 村田 泰孝君教育長 ………………… 十時 榮一君   教育総務課長 ………… 占部 延幸君社会教育課長 ………… 本田 典生君   公民館長 ……………… 河野 正博君──────────────────────────────午前9時30分開議 ○議長(太田強君) ただいまの出席議員は16名であります。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。起立、礼。おはようございます。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。────────────・────・──────────── △日程第1.一般質問 ○議長(太田強君) 議事日程第5号、日程第1、一般質問を行います。 一般質問の通告書に従って、受付順に順次、発言を許します。 まず最初に、9番、平山弘議員の発言を許します。9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) 9番、平山です。一般質問をいたします。 初めに防災問題についてであります。 災害時の消防関係者の迅速な防災行動に、感謝と敬意の意を表明いたします。いつも御苦労様です。 さて去る2月、静楽荘団地で火災が発生しました。 幸い一部を除いて類焼を免れましたが、消火活動が手間取ったとの感をいたしました。 そこで現場での消防活動の状況とあわせて、消防設備機能向上についてお尋ねをいたします。町長の答弁を求めます。 次に、母子福祉問題であります。 乳幼児医療制度の就学前までの拡充についてです。 岡垣町は親たちが安心して子どもを産み、健やかに育てることができる条件、環境づくりを進めています。このことにかかわって質問させていただきます。 ある地域での調査によりますと、行政に望んでいる子育て支援策として、トップに子どもの医療費の負担を軽減してほしいと、そういう結果が出ています。 一方、構造改革による雇用状況の変化で、子育て世帯の経済的困難は大きくなっています。 岡垣町は平成18年度から、乳幼児医療制度助成を、5歳未満児まで拡充して喜ばれていますが、この医療費無料制度を就学前までに拡充することが望まれています。町長はどうお考えでしょうか。 妊婦健診助成の拡充についてであります。 妊娠の喜びとともに、無事な出産までに不安も募ってくるというのが、妊婦の方の気持ちではないかと思います。母体と胎児の健康を守ることは、妊婦はもちろん、行政にとっても大事な事業であります。 厚生労働省も通達で、母体や胎児の健康確保のために、妊婦健診の受診勧奨取り組み経済的負担を軽減するための公費負担の充実を求めています。 飛び込み出産受け入れ拒否などのニュースもあるように、妊婦にかかわる問題は深刻いたしております。妊婦健診の公費負担の回数の拡充について、町長のお考えを聞かせていただきたいと思います。 最後に、まちづくりについてであります。 まちづくりにおいて、行政と行政職員が果たす役割が大きいものがあります。その職員が全体の奉仕者であり、労働者としての職務が十分果たせられるようにする責任が町長にあります。 12月の一般質問とその答弁の中で、時間外勤務状況や、有給休暇や療養休暇の取得状況が少し明確になりました。それに加えて、人事考課、成果主義など、構造改革労務管理によって、職員の心身に少なからず影響を与えていないのか。健康で文化的で人間らしく働ける安全・安心の環境は保障されているのかなど危惧されています。 そこで再度、職員の働く環境と労働条件の改善についての町長の答弁を求めます。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) おはようございます。 平山議員御質問の1、防災問題について、(1)消防設備機能向上についてに対してお答えをいたします。 岡垣町は町民の生命、財産を守るため、消防法や消防組織法等関係法令に基づき、遠賀郡4町で構成する一部事務組合で、共同処理を行っている遠賀郡消防本部や、町内6個分団からなる岡垣町消防団を組織し、また消防庁が定める消防水利の基準に基づき、消火栓や防火水槽等の設置を行うなど、消防体制の整備に努めています。 先日、緑ケ丘区内で発生しました住宅火災では、遠賀郡消防署や消防団各分団から消防車両12台が出動し、消火活動に当たりましたが、火の回りが早く、残念なことに1軒が全焼いたしました。 今回の地域を含め、町内には都市計画法の適用を受けないで開発された団地など、地形的な問題や道路事情等により、消火活動が困難な地域が幾つかあります。 平成8年度から幅員4.0メートル未満の道路については、優先順位を決め、年次計画で整備を進めており、平成20年度からは、岡垣町後退道路用地等に関する整備事業実施要綱に基づき、住民の協力のもとで道路の整備を行う予定です。 道路の有効幅員の確保により、消防車両の進入を容易にすることや、消火栓や防火水槽の設置による消防水利の整備などの対策を、今後も引き続いて計画的に実施していきます。 また、今回発生した火災では、周辺住民の皆様によって消火栓からホースを延ばし、初期消火活動が実施されたことで延焼が防げたことが注目されます。 現在、多くの自治区で、消防団の指導による消火訓練を計画的に行っていただいています。 これに加えて、現在自治区に設立をお願いしています自主防災組織が設立されると、啓発活用や他の災害も想定した防災訓練を実施することで、防災に対する意識の高揚につながると考えられますので、今後も設立を促進していき連携を図っていきたいと考えています。 このように、消防設備機能向上については、今後も計画的にハード面の整備を行うとともに、遠賀郡消防署や自治区、自主防災組織等と連携をとり、安心・安全なまちづくりにつなげていきたいと考えています。 次に、2、母子福祉問題について、(1)乳幼児医療助成制度の就学前までの拡充についてに対してお答えいたします。 乳幼児医療費支給制度は、昭和49年10月から福岡県の補助要綱にあわせて条例を制定し、子育ての支援施策として、これまで数次の制度改正を経て継続実施してきました。 平成13年度からは、それまで県の補助率が3分の2であったものが、5年がかりで段階的に引き下げられ、平成17年度からは2分の1となる大きな改正により、町の負担が大幅に増加しましたが、それまでの給付水準を維持してきました。 こうした中において、岡垣町では財政状況が厳しい中にも、子育てを応援する町の重点施策として、平成18年4月からは、通院の自己負担を、さらに平成19年1月からは通院の初診料等助成対象の範囲を、町の単独事業として5歳未満まで拡大を行いました。 先般、福岡県が平成20年の10月を目標に、三つの公費医療制度の見直しを打ち出してきましたが、その内容は、非常に大規模な制度改正となっており、これから医療費が増大していく中でも、この制度が維持できるように、対象範囲を見直したり、自己負担制度を導入しようとするものです。 特にこの中で、乳幼児医療費支給制度については、子育てを一層支援していくために、助成対象を拡大していくなど、大きな改正が行われようとしています。 しかしながら、今回の見直しにおいては、助成範囲の拡大が強調されていますが、一方では、対象者を絞り込むなど、歳出抑制のねらいもあり、計画どおりに三つの公費医療制度の改正が行われれば、県の補助が大幅に削減されることとなるため、現行の給付水準を維持していくことが極めて厳しくなります。 まだ制度の見直しについて詳細な内容が示されていませんが、今月下旬には、制度見直しの説明会が開催される予定になっていますので、県から提供される情報をもとに、町の財政負担等を勘案し、細かい分析を行って結論を出したいと考えています。 次に、(2)妊婦健診助成の拡充についてに対してお答えいたします。 平山議員の御質問に対しては、竹内議員に対して答弁いたしましたことと重複することがあろうかと思いますが、よろしくお願いいたします。 さきの竹内議員一般質問で答弁いたしましたように、妊婦健診については、現在、2回公費負担で実施をしています。 厳しい財政状況の中ではありますが、母子の健康を守るため、平成20年度は3回公費負担で実施したいと考えています。 妊娠中に定期健診を受けず、産まれそうになってから病院に駆け込む飛込み出産が、全国の主な病院で、昨年1年間に301人いたことが明らかになったと新聞で報道されました。 未受診の理由は、経済的な困難(費用負担ができない)がもっとも多く、146人と49%を占めています。健診が不要と考えていた妊婦も42人いたとのことです。 妊婦健診を公費負担で受けるためには、妊娠証明書、または本人からの妊娠届出書を提出していただき、母子健康手帳の交付を受けることが必要です。 母子健康手帳がないと、公費負担での妊婦健診は受けられません。また本人の申し立てがないと未受診者の把握は厳しいと考えています。 このことから、未受診者に対して、母子の健康確保を図る上で、公費負担での受診や妊婦健診の重要性、必要性について、啓発を強化していくことが必要であると考えています。 次に、3、まちづくりについて、(1)職員の働く環境と労働条件の改善についてに対してお答えいたします。 この御質問につきましては、12月議会で、平山議員から同じ内容の御質問がございました。そのときの答弁と重複する部分も多いとは思いますが、御了解いただきたいと思います。 岡垣町では、地方分権の推進や地方行財政改革など、地方自治体を取り巻く環境の厳しい変化を乗り越え、自立した自治体経営を行っていくために、行財政構造改革プログラムを策定し、協働力・財政力・組織力の強化を三つの柱としてかかげ、住民福祉の向上を目指すためのさまざまな実行計画に取り組んでいるところです。 その中の組織力の強化においては、職員定員適正化計画を掲げており、その職員定数の削減分については、職員のスキルアップ嘱託職員・再任用職員の活用等を図り、住民サービスを低下させないようにしています。 一方、各職員が目標と意欲を持って業務を行えるよう、新たな研修制度の構築、目標管理手法に基づく人事考課制度への見直し、考課結果を、給与・昇任という処遇へ反映させる人事制度の構築などの取り組みを進めているところです。 目標管理手法に基づく人事考課制度では、新たに面談制度を取り入れています。 年間を通じて、定期的に管理職が所属職員の面談を実施しており、その内容は、業務目標の確認や目標達成状況への指導・助言を上司が行うだけではなく、業務上の悩みや心身の健康状態などの相談についても、この面談時に行うようにしています。 このようにして、上司と部下がしっかり向き合って業務を行える風通しのよい職場づくりを行っています。 また、職員の働く環境をよくするために、法で定められた職業のための元気回復レクリエーション保健事業などの福利厚生事業を計画、実行し、職員の健康づくり事業を行っています。 例えば保健事業につきましては、毎年全職員を対象に実施している健康診断、月1回、産業医・保健師によるメンタルヘルス対策や病気の未然予防のための健康安全指導などを行っており、職員の元気回復のためのレクリエーション事業については、従来から職員互助会と協力しながら事業を推進しているところです。 まちづくりを行っていくためには、職員が十分に能力を発揮できる健康な状態で職務に臨むことが一番であると思います。 今後も、職員が健康で仕事に当たり、やりがい、働きがいをもって職務を行えるよう環境を整え、職員とともに住民福祉の向上を図っていきます。 以上、この場でお答えいたしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えいたしますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) まず防災問題について質疑していきます。 今、答弁では、地元の人の最初の消火活動が一定の役割を果たしたというふうに言われました。 それは本当にいいことだというふうに思います。 それであのときの火災で、私は記念病院に病気見舞いに行っておりました。サイレンが鳴って、そして消防車が駆けつけて、私はそのときにすぐ前ですので、煙が上がってもう火の手も上がっていました。 それで道も狭いというのもわかっていましたので、私は歩いて現場近くまで行ったわけですけども、消火、水がかけられてないと。消火の放水されてない。 なぜかなというふうに思いました。私が現場に着いて約10分ぐらい感じました。しかしそれより短かったかもわかりません。そしてやっと放水による消火活動がされたわけです。 私はなぜかなというふうに感じました。後で担当の職員などに聞きますと、本部分団タンク車で最初に現場に、現場の前にタンク車が座っていました。 最初に地元の人の消火活動とあわせてタンク車で消火をしたと。しかしタンク車は2トン車で、3分ないし4分しかもてないということで、それが終わって、あそこの消火栓からタンク車につないで消火活動をするけども、水圧が結局低くなって、十分な消火活動ができなかったというふうに聞いております。 それで、消防法の法によります法律といいますか、消防庁の通達、告示などによる消防水利といいますか、その消防水利の基準から照らして、あの現場でその基準に達してなかったんじゃないかと。 だから消火活動に手間取ったんじゃないかというふうに思いますけども、その辺の事情について説明をしていただきたいと思います。 ○議長(太田強君) 渡辺総務課長。 ◎総務課長(渡辺一郎君) 今、平山議員、おっしゃった消防庁が定めました水利基準でございますけども、140メートルが基準ですが、遠賀郡消防署におきましては、これよりもさらに水利基準を厳しくしまして、120メートルの範囲内で消火栓を設置するというふうになっております。 現場の状況でございますけども、この120メートルという──火事があったお宅のところですけども──この120メートルという基準で照らしますとその範囲の中に入っておりませんでした。140メートルという範囲には入っております。 ただし、それを補完するための消火栓が75ミリの水道管に接続された口径65ミリの消火栓が、水利基準以外に1個、それから口径55ミリの消火栓が4個ございまして、そういった補完する意味での水利は確保されております。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) しかし実際そういうことで、いよいよ下の方の西山田地域の下の方の、いわゆる本管の消火栓から水を取って消火できたというのが実際ではないかというふうに思います。 町長の答弁でも、道路の狭いところなど、この消防水利の条件として、同じようなところが幾つかあるというふうに答弁されました。順次これは改善していかなければならないというふうに思います。 それで町長、今、私が現場で感じたことも言いました。実際、そういう状況です。 そういう中で、もうこのままでいいと思われているのか。何らかの改善をしていかなければならないというふうに思われているのか答弁をしてください。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 今回の緑ケ丘の地域を含めまして、先ほど答弁書の中では申し上げておりますように、都市計画法の基準以前に開発されました団地もございます。 そういうことにもありますので、今回出ております後退道路の問題とかいろいろな問題を、そういう障害がございますので、今後順次に計画的に、私どもとしては消防車が入れるような、そういうふうな施策を取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) 私は道の問題とあわせて、やはり消防水利の充実が必要だと思うんです。 140メートル、120メートルという話がありましたけども、例えば火災が発生したと。その目標物から消火栓までの位置が120メートルなければならない。120メートル以下、140メートル以下とかそういう基準のことを言われているというふうに思います。 この消防庁の告示でも、消火栓は65の口径を有するもので、直径150ミリメートル以上の管に取りつけられていなければならないというふうにあるわけです。 ただ補完的にということで言われました。それで75ミリとかそういう管に補完的に消火栓があるわけです。 しかし実際、いざというときに、そういう消火活動に手間取ったということから考えますと、こういう消防水利の面でも、やっぱり充実していっていかなければならないというふうに思います。 再度答弁を求めます。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 先ほど申し上げましたように、道の問題、そしてまた消火栓につきましても、まだまだ消防庁の基準に達してないとこがあるということでございますので、それに対応はしておりますけども、今後とも十分気をつけながら、防災の面の方でいろいろな施策について取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員
    ◆議員(平山弘君) ぜひ取り組んでいただきたいと思います。 次に行きます。乳幼児医療の就学前までの拡充についてであります。 答弁の中では福岡県が10月から乳障母の医療助成制度を大幅に改正していこうということです。 それについては拡大する部分もあるけれども、縮小するといいますか、負担が出てくる部分もあるんだという答弁です。 そういうこともありますけれども、乳幼児の医療の問題で、これは福岡県の医師会の方が強調しているところです。 未来の福岡県民の健康づくりの成否を左右するというふうに、子育て支援での医療面の助成がそういう左右をするんだと。就学前までの児童は病気にかかりやすく、急性疾患では重症化もしやすいだけに早期発見・早期治療が特に求められると。 アトピー性皮膚炎、小児喘息、心臓病、糖尿病など、長期かつ頻回──数が多いという意味です。頻回の治療を要する病気もふえているというふうに言われております。 そしてまた一方、若者の2人に1人が今非正規雇用です。低賃金で不安的な労働です。年収も200万に満たない、そういうワーキングプアという中で、子育て世帯の経済的困難が大きくなってきているというふうに言われているわけです。 一方で、厚生労働省の調査でも、全世代の中で患者1人当たりの医療費がもっとも多いのは、0歳から14歳までだというふうに言われています。数字もありますけども、あえてちょっと省きたいと思います。 こういうふうに、乳幼児の医療費の助成を拡充していくということが、少子化対策の面でも、またこれからの将来のことでも、大きな役割を果たすということが、これは否めないことだというふうに思います。 そこで町長、福岡県の中で、医療費──岡垣町は5歳未満ですけど──就学前までに医療費の助成制度をしているそういう自治体が幾つあるか御存知でしょうか。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 住民課長の方から説明させます。 ○議長(太田強君) 川原住民課長。 ◎住民課長川原政人君) 申しわけありません。データを手元に持ってきておりませんので明確にはわかりません。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) ちょっと私が、こういうこともしますよと言ってませんでしたので私の方から披露します。 福岡市それから北九州市はもちろんでしょうけども、福津市、宮若市、宗像市、それから水巻町、苅田町、福智町、みやこ町、築上町、香春町、そして旧北野町、こういうところが就学前までに拡大をしてやっています。 そこで、これまで5歳未満までに拡充してやってきたわけですけども、そういう中で、医療費の負担割合、福岡県と岡垣町の負担割合が、岡垣町での乳幼児医療制度の中でどういう状況ですか。 ○議長(太田強君) 川原住民課長。 ◎住民課長川原政人君) 負担割合と申しますと、県の補助がどのくらいあるかということでよろしゅうございますでしょうか。 県の補助対応、要するにうちが単独で拡大をしている部分を除いては2分の1、県の補助がございます。 けれどもうちの方が単独やっている部分です。約18年度ベースで1,600万ぐらいですか、その件については丸々一般財源でございます。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) そういう状況であります。それで功罪いろいろあるわけですけども、福岡県が、先ほど町長が答弁されましたように、10月から乳障母の医療費の制度を改定していこうということです。 その乳幼児の面については、所得の制限も一部出てきたり、入院・通院の場合の自己負担も言われております。 いずれにしろ、そういう状況の中で、県が就学前までに拡充すると、岡垣町としてもこの部分では独自の費用負担が下がるんじゃないかと思うわけです。 だからそういう部分を拡充して、そして10月から県がする、そしてそれに対する一定の自己負担などもやはり町として助成をしていくことを含めて、これまでどおりの入院についても、通院に当たっても、医療費の無料化制度を続けていっていただきたいというふうに思いますけど、町長答弁求めます。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 先ほど申し上げましたように、県の制度改正が大幅に10月から行われます。 それに基づきます説明会等は今月下旬の方にありますので、そういう状況等いろいろ勘案しながら今後検討していきたいと思っております。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) ぜひ私が言った方向で検討をしていっていただきたいというふうに思います。 次に、妊婦助成の問題であります。 きのうも竹内議員からも指摘されましたように、厚生労働省は大体14回ぐらい妊婦健診をすることが望まれるということで、そのうち5回分は地方交付税で措置してるんだと。 しかし厚生労働省が調べた結果、改善される部分もありますけども、福岡県など全国的には大体2.8回とか、福岡県ですか、2.8回だとか言われています。 岡垣町もこれまでほかの議員からもこのことを指摘されて、これまで2回あった公費助成制度を3回にすると、来年度4月から。そしてエコー検診をするということで、拡充されました。拡充されましたけども、厚生省が望んでいる基準、通達からしますとまだまだ差があるわけです。 その面についても、きのうも一般質問の中でそれが取り上げられていましたけども、ぜひそういう助成制度を、公費負担を枠を広げていっていただきたいというふうに思います。 飛び込み出産といいますか、駆け込み出産といいますか、これをめぐって先ほども町長も幾つか調査されたところで報告がありました。 それと重なる部分があるかもわかりませんけども、これは北九州地域、だから苅田とかこの岡垣町、遠賀、中間の方も入るんだろうと思いますけども、飛び込み出産が3年半の間に109件あったということです。 そして、半数以上が早産など異常分娩で、胎児、新生児の死亡率も通常の12倍だったということが、医師会の調査で報告されています。こういう状況なんです。 そういう中で、今、若い方たちのそういう妊婦の人、出産を控えて大きな不安があるわけですけども、そういう受診を勧奨するということも、町長、答弁されました。受診の公費負担も重要だというふうに言われました。 それでせめて厚生省が財政措置をしている回数までに、やはり公費負担をしていくべきじゃないかと、私も、ほかの議員も言われました。私もそう思います。 再度答弁を求めます。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 昨年度から本年度は、予算の中でお示しいたしておりますように、3回に引き上げたわけでございます。 確かに厚生労働省からそういう通知が来たということは認識をいたしております。 今後、いろいろな各町のいろいろな事情等もあり、これについて今後、私どもとしては検討課題だというふうに思っております。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) これまでの答弁の中で、なぜできないかということで、町の財政状況も勘案しながらというふうに、きのうも、それから12月議会の中でも答弁されてきております。 しかしきのうも一部紹介されましたけども、私も再度紹介させていただきたいと思います。 それは、厚生省が通達を出している内容です。このように概略的に書かれております。 「公費負担は14回程度行われることが望ましい。公費負担が困難な場合も最低限5回の健診が必要であり、経済的理由等により受診をあきらめる者を生じさせないため、5回程度の公費負担を実施することが原則である」という厚生省の通達です。そのために財政措置もしてるんだということも言われているわけです。 それで岡垣町におきます妊婦の受診率といいますか、それはどういう状況になっていますか。 ○議長(太田強君) 田口こども未来課長。 ◎こども未来課長(田口貫次君) 受診率ということでございますので、一定18年度の実績でございますが、97.8%の受診となっております。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) それで受診勧奨も必要でしょうし、こういう受けてないという方がおるわけです、この統計の中でです。 そういうことが必要じゃなかったというふうに思われて、先ほど町長が言われましたか、そういう方もおるかもわかりませんけども、やはり経済的困難のために、大体1回6,000円ぐらいかかるとでしょう、ですね。 それでやはり妊婦の周期ごとに健診を受けて、安心して出産までできる状況になっていかなければならないというわけです。そういう状況で、受診がやはりされてない人もおるわけです。 岡垣町も出生率が一時全国平均よりも相当低かったけれども、最近では大分拡大してきたというふうに言われております。本当にいいことだというふうに思います。 そういう面でも公費負担助成制度をやっぱり拡充していくということが、緊急に求められているんじゃないかというふうに思いますけども、再度町長の答弁を求めます。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 次代を担う子どもたちが安心・安全で、そしてまたそうされるようなまちづくりを岡垣町も目指しております。 現在、本年の予算の中では3回ということにいたしております。今後とも十分に、私ども検討をしていきたいと思っております。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) よろしくお願いをいたします。 最後の問題です。12月議会のときに質問をいたしました。 そのときに、残業を大体150時間ということで設定をして、予算の範囲内だと、その範囲内でのことだというふうに答弁されましたが、あわせてやはり自主的なそういう取り組みもされているということもあり、残業が自主的な残業、いわゆるサービス残業が一部されているというふうにもとらえられる答弁もありました。 そのことについて、町長、室長の方がデータを管理しながら、残業時間と帰宅時間との関係を担当の方にどういうことかということで、調査もされたりしているわけです。 それと今、町長も答弁されました。有給休暇、20日です。そしてそれを持ち越すということになれば、最高40日間になる可能性もあるわけです。 そういうさまざまな状況の中で、有給の取得率が10日間だと。10日か11日だということで、町長はこれは妥当な数字だというふうに言われましたけども、これはやはり働く人たちの健康のことなどから考えますと、大変な問題だというふうに思います。 それで今回、主に取り上げていきますのは、先ほども言いましたように、人事評価制度、成果主義、よってこの前も少し言いました。そのことによって働く人たちが大きなストレスを抱えて、そして心身に大きな問題をかもし出しているということで言いました。 それで岡垣町の人事評価制度です。成果によって、評価によって、成績をランクづけしていくという制度が取り入れられております。 この結果、人事評価制度、成果主義のこの結果がどういうところに反映していますか。 ○議長(太田強君) 石田企画政策室長。 ◎企画政策室長(石田健治君) このことは構造改革の項目の中にも掲げております。 職員が減じられていく中、住民サービスをいかにして継続、あるいはそれを高めていこうかという考え方の中で、スキルアップを図っていきたいという目的の中でやっておりますので、現在、このことについては、目標管理というものを持ち込みまして、それぞれの課の課題、それから職員の課題、そういった中でその目標が達成されるように、そのことを持ち込んでおりますので、18年度から始めまして、その事業を1年間を経過を通してやっておりますので、その目標が達成度が高まっている、そのようにとらえております。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) ちょっと私の質問が悪かったのかもわかりませんけど、つまりそういう評価したものが、岡垣町では給料と勤勉手当に反映するようになっとるんですよ。 ○議長(太田強君) 石田企画政策室長。 ◎企画政策室長(石田健治君) 6月期と12月期のボーナスとそれから1月1日に昇給がありますので、それに反映をさせております。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) それで、具体的にちょっともう少ししていきたいと思います。 岡垣町で条例があって、給料です。そしてそのほかの手当てがあって、勤勉手当にこの成績が持ち込まれるわけですけども、担当の話を聞きますと、勤勉手当の──岡垣町は、今100分の72.5ですか、今度は3月議会ではそこらあたりはいじられるわけですけども、その100分の72.5の中から、私がどういうふうにこの成果に基づいて、勤勉手当やら給料にそういう反映されるわけですけども、予算が決まっとるのにどういうふうに反映されるんかなということでしたけれども、説明の中で、大分わかりましたけども、100分の72.5の勤勉手当のそういう加算の中から100分の1.5をプールして、職員が全部出し合って、そして成績によってそれを職員に成績ごとに加配していこうということです。 それで100分の72.5から1.5をプールするわけですから、基準が100分の71です。それで規則によりましても、その基準が100分の71、この規則では勤務成績が良好な職員が100分の71、勤務成績が優秀な職員100分の78.5以上100の86、成績が特に優秀な職員100分の86以上100分の145以下、成績が良好でない職員100分の71以下未満ということで配分されるわけです。 このプールしてそういうふうに加配を配分してするわけですけれども、これは、職員全体でしているんですか。課ごとにしているんですか。 ○議長(太田強君) 石田企画政策室長。 ◎企画政策室長(石田健治君) 今、平山議員がおっしゃってる部分につきましては、条例でまず勤勉手当についての原資を確保するということで、そこに率を定めております。 そして、規則の中で、今言われた勤勉手当の成績率という部分を定めております。その中で、全体に対する中で、その分を執行している、そういう考え方であります。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) しかと答弁がなかったんで、全体でプールしとるというふうに思います。この前の質問の中では、評価は総体的評価か絶対的評価かというふうに言いました。絶対的評価だと。評価が難しいんだと言われました。本当難しいだろうと思います。 それで、しかしこの成績率で、プールしたものを成績率で分けると、全体が100にならないかんわけです。全体が100にならんないかんわけです。そうすると、上の方に成績がよいと判断される、特によいと判断されるいうところに加配した分、成績の悪い職員のマイナスの加配、減額されるっていいますか、そういうのとプラスマイナスされるわけです。 だから総体的に、結果として総体的に評価がされて、プールされた分がどういうところに配置されるかということに実際なっているんじゃないですか。 ○議長(太田強君) 石田企画政策室長。 ◎企画政策室長(石田健治君) 勤勉手当というのは原資はもう変わりませんので、この規則の中で、その範囲内で行うということになっておりますから、その配分については、今、議員がおっしゃるように、勤務が優秀な職員に対してはプラス要因がありますし、そのことが良好でない職員についてはやはりマイナスという考え方に立ちます。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) ちょっと私もまだ勉強不足のところがあるから、また勉強させていただきたいというふうに思います。 つまりそういうことで、勤勉手当、それから昇給にかかわってくるわけですけども、この成果主義に基づいて評価をするところが大変難しいと思うんです。大変な難しい。それで目標、岡垣町では目標を持って、そして目標に基づいて管理をしていくということです。 目標を持って仕事をする。そしてその中間点なり、最終的な段階で、上司が課長とかグループ長とか、いろいろ何段階かでこれを評価しよるわけですけど、評価するときに、目標をこう立てとって、そのなぜ目標までに行ってないのかとか、どうすればいいというふうに考えとるんかとか、そういうことがヒアリングで各職員とされよると思うんです。 そこらあたりが、一つの大きな問題やないかというふうに、一面それもありうるというふうな考え方もありましょうけど、そういうのが職員にとっては、非常な重荷になっとるんじゃないかというようなふうに感じるわけです。 そしてそれで自分が評価されるということですけども、今さっき言いましたこの評価制度の分、これは今までは給料は号級制によって、条例でも公表されております。この成果について、だれがどういう評価を受けているかということは、職員の中で、庁舎の中で公表されとりますか。 ○議長(太田強君) 石田企画政策室長。 ◎企画政策室長(石田健治君) 例えば、1月1日に昇給の決定を行って、そのときに給料に反映されるわけですけども、それについては、町長から辞令としてグループリーダーに渡されていきグループ内でその説明があり、その課長がそれを受けて職員に説明をしております。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) それが、今まではこういう成果主義というのがなかったときには、自分が勤務年数などによって、自分の大体号級が決まって、おれは何号の何級、隣の職員は何号の何級、みんな公やったんです。 だからそういう面であったわけですけども、今ではそれが個人個人では自分がどういう評価を受けているとわかるけれども、隣の職員がどういう評価を受けているかというのはわからない。 そういう状況が出てきて、これは公務労働の場合もそうですけども、もう民間が1990年代に取り入れて10数年たつわけですけど、そういう成果主義がもう個人個人をばらばらにしていると。 今までチーム全体で、民間でも公務労働でも、チーム全体で、職場単位で、どう生産性を上げていくか、どう技術力を高めていくか、そういうことが話し合われたのに、今では個々人がライバル。早う言えば、民間ではもう人のことはかまっておられんと。自分のことがいっぱいだと。そういう状況になってきているというのが実際ではないかというふうに思うんです。 そういう個人個人の評価に対する悩み、どういう評価を受けているのかというそういう問題が大きな悩みになってるんじゃないですか。そういうことが結局は長時間労働とあわせて、職員のストレスを高める要因になっているんじゃないかというふうに思うわけですけども、その辺、どういうふうにとらえてありますか。 ○議長(太田強君) 広渡副町長。 ◎副町長(広渡輝男君) 今、この評価制度を導入することによって、職員のストレスなり悩みにつながっているんじゃないかというようなことです、御指摘がございました。ただ公務員はやはり行政のプロとして、住民の福祉の増進に最大の努力をするというのが大前提であります。 そういう中で、やはり頑張る職員、一層職員力をアップしてほしいということで、公務員制度改革もなされました。そういうのを踏まえた中で岡垣町としても、構造改革で取り組んできたということであります。 それで私どもとしては、この職員力を最大アップし、その評価をすることによって一層職員力が向上し、事務効率につなげればということを思っておりますけども、そういう中において、やはり職員としての悩み等々は多々あると思います。 このことについては、先ほど町長から申されましたように、職員との面談とか、あるいはいろんな形でこのストレス解消に向けては取り組みはするということで取り組んでおりますけども、まずはでも基本は、行政プロフェッショナルとしてどういう職務を目標達成するために努力するかということが、まず第一的に考えていかなければならんことだと、そういうふうに思ってます。 ○議長(太田強君) 9番、平山議員。 ◆議員(平山弘君) それも重要なことだと思います。しかし、そのことばかりが岡垣町の職員だけに限っていいよるわけやないんです。民間のところでも、ほかの公務労働のところでも、そこらあたりが強調されると、いわゆる先ほど言いましたように、自分で評価がどうなされているんだろうかなというようなところで、自分の評価に対する不満足というのもふえてきよるちいうんですよ、年々。 これ、質問に当たって、天笠崇さんという精神科医でメンタルヘルスのクリニックの所長さんをされている方が、成果主義とメンタルヘルスということで、本を書かれております。 この本の中でも、やっぱり成果主義の中で、さまざまな問題がストレスを高める因子になっとるんだというふうに指摘されております。 特に民間のところでのことですけれども、3割の労働者が自分の評価に満足できないことがよくあるというふうに回答しているわけです。いわゆる評価に対する納得感が、精神的なストレスを高めてメンタルヘルスを大きなものにしているというふうに言われています。 これは、この方の診断というのはありますけども、社会経済生産性本部という産業人メンタルヘルス白書という中でも言われているということなんです。それで、成果主義のやっぱり弊害があるんじゃないかということで、国会でも一部問題にされております。 経済産業省が成果主義について、納得感の低下や不安の増大、組織力の低下などにつながっていると、こういうふうに指摘しているというんです、経済産業省が。 しかし総務省の方は、行政改革ということで、そういう結局人事評価が給与や任用、そういうところに反映させられてきていると。直接、そういう弊害もかもし出しているということが指摘されております。それにこたえて増田総務大臣は、公務は、企業が売り上げを伸ばして評価するのとは違うと、指摘があった成果主義の弊害に陥らないようにすることも大事だというふうに答弁されとります。 そういう目標を持って働くことに生きがいを持って働いている、という中でやはり弊害は出てきているというふうに思います。 岡垣町におきましても、残業の時間、それから有給の問題、そしてこういう人事評価制度についても、やはり職員にも納得できるような方向に改善をしていかないと、大きな問題がかもし出してくるんじゃないかというふうに思います。 そのことを指摘して一般質問を終わります。 ○議長(太田強君) 以上で、9番、平山弘議員一般質問は終わりました。……………………………………………………………………………… ○議長(太田強君) しばらく休憩します。再開は10時50分の予定とします。午前10時31分休憩………………………………………………………………………………午前10時51分再開 ○議長(太田強君) 再開します。8番、大堂圏治議員の発言を許します。8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 皆様、おはようございます。 21世紀は人間としていかに生きるのかが問われる時代だと言われております。日本の政治が、国民ニーズに的確に応え、グローバル化の波に同調しながら、人間の尊厳と平和を実現するために、どのようなかじ取りをしていくのか、その役割と責任は重要であると認識をしております。 明治維新以来の変革期であると言われてる今の政治は、混迷の中にあり、その影響で地方においても不安定な行政運営が続いており、ひいては住民の皆様に生活の不安と明るい希望を失わせている現状を憂いているのは私だけではないでしょう。 地方分権が進んでおりますが、事業の裏づけとなる財源移譲は不十分で、このことが地方政治を一層混迷を深めております。しかし不満だけぶっつけていては、何の改善も生まれません。現状を正しくとらえしっかりとした目標を立て、住民ニーズに的確に応えていく行政運営が今強く求められているのではないでしょうか。 行政改革の目的は、この理念に沿って、従来の行政手法を根本から見直し、住民ニーズや社会変化に的確にこたえていくために、住民サービスを維持向上させ、行政コストを減らし、効率的な行政運営を図り、住民福祉を向上させることにあります。 岡垣町においてもこの方針のもとで、行財政構造改革に18年度から着手、実行の歩みの途にあることは、皆様御承知のとおりであります。 私は、今回のこの課題に取り上げる理由の三つの要因がございます。 一つは、岡垣町の行財政改革のプログラムの中にあり、大きな課題の一つであるにもかかわらず、いまだに着手されてないということであります。19年度の予算ベースでは、岡垣町は広域事務事業の負担金を約9億4,000万円、町の一般予算の12.3%という高額を負担をしているという事実があります。 二つ目の理由は、広域行政事務組合議会において、行財政改革特別委員会を設置し、審議を尽くして、八つの事業の改革案をとりまとめて、理事会に要望書を決議し、平成19年2月に提出した事実があります。 三つ目の理由は、広域行政事務組合議会と、各構成市町の担当課長や、知識経験者で構成された行財政改革検討委員会が設置され、慎重に協議され、その結果がとりまとめられて、答申書が19年3月に理事会側に提出されている事実であります。 この三つの大きな動きを受けて、広域行政事務組合事業の改革のための土壌は確立されており、改革の条件は整っていると私は判断しております。まさしく現在は理事会、すなわち執行側の決断と実行にかかっているものと認識をいたしております。 樋髙町長は、このような情勢判断と政治責任は十分に感じておられると認識しておりますが、改革実行についての見解を、町民に明らかにする必要があると思い、今回はこの重要課題を取り上げた理由であります。 岡垣町民にとっても、広域行政組合事業の改革は、サービスの向上と行政コストの削減を図るという重大目標の実現は、大きな課題であると私は強く認識をしております。 以上、総括の質問をこの場で述べて、詳細については自席で行いますので、樋髙町長の的確で明快な答弁を求めます。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 大堂議員の御質問の1、行財政構造改革について、(1)遠賀・中間広域行政事務組合事業の行財政構造改革を町長としてどのように進めていこうとしているのかその見解を問うに対してお答えをいたします。 お答えする前に、大堂議員の御質問の答弁書の中に、「行財政構造改革」という字句がございますが、広域事務組合では、「行財政改革」ということになっておりますので、訂正方をお願いしたいと思います。大変申しわけないと思います。4回出てくると思いますけどもよろしくお願いいたします。 大堂議員の御質問は、遠賀・中間地域広域行政事務組合が進める行財政改革についてですが、岡垣町長としてお答えできる範囲でお答えをしたいと考えていますので御理解のほどよろしくお願いいたします。 議員も御承知のとおり、本町では政策的にも財政的にも継続して自立する地方自治体を築きあげるため、「岡垣町行財政構造改革プログラム実行計画」を策定し、さまざまな行動計画について取り組みを進めています。その中で、広域行政の推進として、遠賀・中間地域広域行政事務組合の行財政改革について、実行計画を掲げ現状や問題点の整理、見直しの提言を行ってきたところです。遠賀・中間地域広域行政事務組合への負担金は、本町の歳出の1割以上を占めており、今後も本町の財政経営に大きな影響を与えるものとなっています。 一方、遠賀・中間地域広域行政事務組合においては、議会議員や知識経験者、構成市町の担当課長で構成する行財政改革検討委員会が設置され、その中で共同処理事務の必要性と方向性、効率化による各市町負担金の縮減、組織機構の見直しについて見当され、平成19年3月29日に遠賀・中間地域広域行政事務組合に対して答申がなされました。 答申では、し尿処理やごみ処理などの七つの共同処理事務について、管理運営方法の見直しや施設の廃止など、委員会としての具体的な考え方が示されているほか、施設管理運営の効率化や入札制度の見直しによる構成市町負担金の縮減、人員の適正配置、組織機構の見直し等について、基本的な考え方が示されています。 またこの答申の実行性を確保するため、具体的な改善内容や目標設定等を明確にした実行計画の早急な策定と公表が答申の中で要望されています。 私は、遠賀・中間地域広域行政事務組合における行財政改革を推進していくためには、広域行政事務組合が主体となって、現状と問題点の分析や対策の検証をしっかりと行い、構成市町と十分な協議を行っていかなければならないと考えています。議員も御承知のとおり、遠賀・中間地域広域行政事務組合は、構成市町の一部の事務について共同処理をすることを目的として設置された特別地方公共団体であり、合議制の執行機関である理事会が設置され事務を執行しています。 私は岡垣町を代表する理事として、本町の意向を理事会においてしっかりと反映させ、遠賀・中間地域広域行政事務組合の行財政改革を推進していきたいと考えています。 以上、この場でお答えいたしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えいたしますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 私で最後でございますので、ひとつ本音で御答弁をいただきますように、まずお願いをしときたいと思います。 実は今回の一般質問に当たりまして、私は深い悩みもありました。そして深い思慮もいたしました。ということは通告の内容をどうするのかと。文書の内容をどうするべきかというような悩みを持っておりまして、いつもはトップバッターを務めるんですが、今回は今の理由でちょっと最後になりました。 そういうこともありまして、なぜ今回このテーマを取り上げたかというとを先ほど総括的に申し上げました。一時的には、主体的には私は広域事務組合の課題だろうというふうな認識を強く持っております。だけど先ほど申し上げました三つの理由から、岡垣の町民にとっても大変重要な事業であると。そして改革、改善をしてきて、住民の皆様のサービスを向上させ、そして行政コストを下げていくと。これは非常に重要な問題であるという認識のもとに、岡垣町長として、ある面では広域の理事の一人であります。 このことも事実でありますんで、そういう立場で、樋髙町長の置かれた立場を十分理解しながら、このことに対する樋髙町長の見解をお聞きしたいと。このことをやっぱり明らかにしていくことが、私議員の役割であろうし、岡垣町民に対する大きな責任であろうという認識のもとに、このテーマを取り上げたという理由なんです。 樋髙町長、そういう意味で改革についての樋髙町長の基本的な認識について、何点か質問をさせていただきます。 樋髙町長、よく行政は経営だとおっしゃってます。今から経営理念が必要だと。その理念は私も共有するところなんですが、この広域事業、御承知のようにごみ、し尿、老人福祉施設、火葬、消防、休日急患センター、農業共済、七つの事業です。当初は八つでありました。伝染病があったと思います。今は七つを共同でやってわけです。この事業は住民にとって、生活に密着した非常に重要な事業であるということを強く認識してるんです。 樋髙町長、このことについてどのような見解をお持ちですか。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 今、大堂議員言われましたように、住民の方々の生活に一番密着したと申しますか、大変密着した業務を共同で行うということで、効率的なそしてまたそういう事業を行っていくという大きな目的のもとに設立された事務組合であり、私は当初の理念、そしてまた考え方については、今までの基本的な考え方については何ら変わってもおりませんし、私どもとしても構成市町としても、その重要性については、今後とも十分に私どもも一員としてその場で、私どもとしては岡垣町の財政等も考えますと、大変重大な課題だとそういうふうに思っております。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 二つ目に、岡垣町財政、非常に厳しい、厳しいと言いながら、先ほど申し上げましたように、19年度の予算でいきますと12.3%という高額は負担をしてるわけです、このために。19年度はちょっと突出してたかなという気がします。やっぱり地元対策費がありましたから。それでも10%はやっぱり負担をしてるわけです。 そういう意味で、この事業の行政コストを下げていく。もちろんサービスも向上させながら、行政コストを下げていくということは、私は非常に重要な課題だろうと思うんですが、この件に対して、樋髙町長の見解はいかがでしょうか。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 先ほど申し上げましたように、共同で、生活に密着した部分を共同で処理するという大きな、そして行政コストと申しますか、それを下げながら、住民福祉の向上につなげるという大きな目的の中で設立された組合でございますので、それの正常化と申しますか、それがその業務を進捗することにいくと、基本的な考え方を私は設立の当初と現在も変わっていないと、そのように思っております。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 以上2点の点について、共通認識にあるというふうな確認をさせていただきたいと思います。それと広域化と、共同でこの事業をやっていく。その目的をどのように認識されているのかということになろうと思うんですが、中には単独でやった方がいいんじゃないかというようなちまたの声も聞かれるんです。 現在、遠賀4町と中間市との広域事業、この事業やってるわけですが、広域でやることのやっぱり目的というのを、確認のため、どのようにお持ちかお答えいただきたいと思います。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 今回の行財政改革の中でも言われておりますように、果たしてこの事業そのものをいつまでも広域の中でやっていくかということについても疑問と申しますか、再考していきたいというような面も、事業もあるということは事実でございます。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 改革、改善をしていく必要性については、私も強い気持ちを持ってるんですが、その進め方については、それぞれの立場があります。 それといろんな条件もありますので、思いは、やり方、手法は別で違うかもしれません。ただ目標としてるところは同じであろうかというふうに、私は認識してるんです。 そういう中で、先ほど三つの大きな条件を述べました。これは岡垣町行財政改革プログラムの当初案です、ここに持ってるのは。その中で、大きなプログラムの一つ、やっぱり財政力の強化の中の一つに、16番ですが、プログラムナンバー、教育行政の推進ということで謳ってあります。これはこの委員会、私も議会側の代表の1人として審議を尽くしましたんで、大体内容については理解をしとるわけです。 町長も十分御理解だと思いますが。この中に附帯意見というのがありまして、こう書いてあるんです。「構成団体が提言することにより、広域事務組合の改革も可能なものとなるので、今後構成団体として、積極的に提言をしてもらいたい」と。これが岡垣町のプログラムです。このことに対するまとめです。このことについて、意識、町長、どのようにお持ちでしょうか。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 広域、私ども理事会等の中で岡垣町のいろいろな取り組みます事業等についても、岡垣町の立場と申しますか、岡垣町の考え方を述べたということも多々ございます。 特に、私、今、思い出しますと、リレーセンターの建設等につきましては、今まで入札制度については、広域としては、一般入札でございましたが、公募型指名競争入札というような形で、岡垣町の、各構成市町、その制度はとっておりませんでしたけども、私は公平性を通すためには公募型指名競争入札ですか、新しいやり方で行き疑念の起こらないようにそういう思いで、岡垣町の思いを広域の中に、理事会の中で発言し、そして理事の方々の最初ちょっととまどいがあったようでございますけども、岡垣町の主張を取り入れていただき、そういう形でリレーセンターの建設については、そういうスタートをそういうふうにさせていただきました。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 今の答弁の中で、岡垣町長として、広域事務事業の改革進めていく、そして自分の役割、責任が強くあるというふうと自覚されていらっしゃるということを確認させていただきたいと思います。 それから二つ目です。 遠賀・中間広域事務組合の議会で、行財政改革及び消防統合推進に関する意見書ちいうのを19年2月の23日、出しました。議会において、特別委員会を設置いたしました。 今、岡垣町の議長を務めておられる太田委員長が務めらたわけです。たまたま私はそのときの議長を務めさせていただいておりました。 このようなものを設置して、やっぱり住民の代表としてある議会が、特別委員会を設置して審議を尽くして、改革のとりまとめをしたということは、非常に特異なケースだろうと思うんです。それほど議会においても、強い意識を持って、改革改善を探っていくんだということが一つの意思のあらわれだろうと思うんです。このことを慎重に審議を尽くしましてとりまとめをして、理事会側に要望書の決議をしたという事実が、19年2月23日ありました。1年ちょうど、1年ぐらい前です。このことに対する樋髙町長としての評価についてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 昨年、太田議長を中心にして、広域消防のことについての議論が委員会の中でされたということも事実であり、そしてまたそれが理事会の中で出されました。 そういう流れの中で、全国的に現在、消防体制の広域化ということが言われておるわけでございます。そういうことで言われておりますが、遠賀4町では既に、消防につきましては広域化もされておりますし、災害等につきましても、各関係市町と応援協定とか、または市の消防局ともいろいろと締結、応援協定をしております。 なおまた人口密集地におきましては、広域化については、効率化をある程度考えられますけども、これ以上の広域化を行うと、逆に面積が広くなり体制そのものが薄くなるのではないかなと、対応ができにくい面があるのではないかなとそのように私は思っており、消防の広域化については、非常にまた私どもとしては余り賛成できるあれじゃないなとそのように思っています。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 個別の事業の改革改善案については、いろんな異論もあるかと思います。考え方があろうと思いますが、ただ私が今質問してるのは、広域の議会の中でこのような特別委員会を設けて、慎重審議を尽くして、改善改革の方向の道筋を立てて、執行側の理事会に提出した、決議をしたということに対してどのように評価されてますかという質問でありますので、このことについてお答えいただきたいと思います。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 先ほど述べましたように、そういうふうなそのような提言が、諮問が出たということは、私どもも認識をいたしておりますが、先に結論を申し上げたわけでございますけども、そういうことで、現時点で国全体でもそういう大きな動きがあると。 そういうことを重ね合わせますと、真剣に検討する必要はあると思いますけども、早急にそこについては、まだまだ理事会の中でもまだそこまで話し合いが、協議が整ってはおりません。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) もう一つ、町長答弁書の中でお答えなさっておられますが、遠賀・中間地域教育行政事務組合行財政改革検討委員会というのが設置されました。 それで代表は議員側、それから各構成市町の担当課長、そして有識者です。こういう方々が、数回にわたって熱心に審議をして、どうあるべきだろうかということをまとめられて理事会側に提出をされてます。これも19年3月29日です。 ですから私がきょう申し上げたいのは、この三つのことを考えても、改革・改善の条件は整っているんじゃないかと。いまやもう執行側の、それこそ決断と実行にかかってるんではないかということを訴えているわけです。 樋髙町長は岡垣町の町長でもあります。しかし広域組合の理事でもあります。しかも2年ちょっと前までは代表理事、最高責任者を務められていた。こういう事実があります。そういうことを踏まえて、やっぱり改革・改善の実行を進めるべきだろうと、早急に。これが私のきょうの質問のねらいなんです。 このことが住民サービスを向上させ、そして行政コストの低減につながっていくということは、岡垣町民にとっても大変重要なもんだという強い認識を持ってるんです。 今、申し上げましたいろいろな基本的な認識を町長、確認いたしましたが、私は樋髙町長はそのような立場を踏まえた上で、広域事務組合事業について、現状をしっかりとらえて、そして改革・改善を進めるべきだという見解をお持ちだと私は信じてるんです。どうですか町長。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 住民福祉の向上を図るという大きな目的で出された、つくられました事務組合でございます。 歴史的にもいろいろ長い経過がございますけども、今後とも私はその中で出てまいっておりますいろいろな課題等については、改革の必要性も感じておりますし、その方向で、今後理事会の中で、岡垣町の理事として、一人の町長として発言、そしてまた改革等については進めていきたいと、いかねばならないと思っております。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 私もそう信じております。樋髙町長はそういう意識、改革・改善の強い意識、自覚を十分お持ちだということを信じとります。ただ先ほども繰り返しますが、このような条件は1年前に整ってるんです。 それからこの資料にございます、答申書の中に、住民の皆様に5年にわたって具体的な計画案を示してくださいというのも、このまとめに入っとるんです。1年たって、何かこのことに対する動きがありましたら御答弁いただきます。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 広域の事務組合の中で、現在、理事会の中で出ております中には、火葬場の件、そしてまた農業共済組合の件と、そのことにつきましては、具体的に今、動きが上がっております。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 行財政改革検討委員会の答申書を私はもとに質問しとるんです。 この中に、4番目に実施計画の早期策定という項目が、大きな項目がありまして、ちょっと読みます。 この答申の実行性を確保するため、具体的な改善内容、目標年次、その効果額などを明確にした5年間の実施計画を早急に実施し公表することを要望すると。また住民の理解を得るため十分な情報提供を行うとともに、改善効果についても、議会並びに構成市町に対して報告することをあわせて要望すると。このようにまとめられておるんです。このことを今、樋髙町長に質問をしてるんです。 こういうこれは、先ほど繰り返しますが、19年、1年前3月29日、町長も十分このことは御認識だろうと思います。だから約1年経過しようとしています。このことを受けて、やっぱり樋髙町長として、執行の責任者の一人として、どのようなアクションをとってこられたのかをもう少し詳しく説明いただきたいと思います。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 理事会の中でこの提言を受けまして、審議をいたしております。 まだまだ原案等の中でまだまだ不十分なところがあると思いますけども、火葬業務、そしてまた先ほど申し上げました農業共済業務、それから消防の問題等につきましても、今、理事会の中で審議と申しますか、この行財政構造改革につきましての、行政改革につきましての答申を受けて真摯に受けとめておりますので、このことについては今後とも、私も精力的に広域の中で本旨を汲みながら努めていきたいと思っております。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) この答申書の柱に三つあります。共同処理事務の必要性と方向性ということが一つ、それから二つ目に効率化による各市町負担金の縮減についてと、それから三つ目に組織機構の見直しについて。この三つの柱になってるんです。 これは岡垣町の行財政改革の答申、そして議会が──広域議会です──進めたと大体方向性は共通してるんです。ということは、それぞれの3者の機関がありますけど、道筋は大体共通してるということなんです。これはこれだけそれぞれの機関の中でいろんな思いがありましょう。議会あたりもそうですし、それぞれの町もありましょう。 そして全体的なまとめということで、広域のこういう改革委員会もありましょう。だけど七つの事業の改革・改善をしていかないかんと。そしてどのような道筋でやっていくかちいうのも共通しとるんです。 私、こう全部読ました、一つ一つ。これほどもう方向性が定まってるわけです。もうこれこそ何ていうんでしょうか、執行側の決断と実行、すなわち執行権にもう握られてるといっても過言ではないんです。だからあとは熱意だろう思いますが、もう一度その辺の決意をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 理事の一員として、そしてまた岡垣町を代表いたしまして広域事務組合に携わっております。 そういう中で今回出ました行革の答申等については尊重しながら、私どもとしては理事会の中で岡垣町としての立場を向けて、私ども今後とも広域の行革については進めていきたいとそのように思っております。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 樋髙町長のやっぱり改革・改善の強い意思ということを私も信じとりますし、またそうあるべきだろうというふうに思っています。だからやっぱり決断と実行に入ってるんです。じゃなぜ進まんのかという理屈があります。それだけの強い意識、モラル持ってらっしゃるのになぜ進まんのかということで、この答申書も用意してきてます。組織をどうあるべきかということを書いてます。 現状は、やっぱり各町の代表の理事会制度をとってるということです。合議制であるということです。そのことが方針決定に非常に非効率的だと。各理事の責任が明確でないと。もう単刀直入に指摘してるわけですよ。 やっぱり今、19年度予算ベースで見ました、57億ぐらいだったと思います、広域の事業予算が。遠賀町はたしか20年度、50億ぐらいです。はるかに上回るような、高額の予算が使われている。これも大部分は住民の税金です。使われてる中で、そういうことの努力をするということが必要だと思いますが、組織、こういう指摘をしてます、組織のあり方として。町長、どのような見解をお持ちですか。 ○議長(太田強君) 樋髙町長
    ◎町長(樋髙龍治君) 確かに合議制ということで、権限等について、代表理事、私も経験がありますけども、代表理事としてなかなか各理事のいろいろな考え方をまとめるということになりますと、最終的にはなかなか前に進まないような前例を踏襲するというようなことが多いというふうには実感として思っておりました。 そういうことで、今回、組織そのものについても答申が出ておりますので、私どもこのことについて、再度今後この中で十分に研究をしていきたいと思っております。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 今、構成の首長、町長です。自分の町だけで非常に大変ですよね。やっぱり行政のリーダーとして自分の町だけで対応です。しかし重要な広域の事務事業、予算も57億というような多額の予算してる。 ある意味では片手間ちいう表現はおかしいです。おかしいですけど、町長しながら広域事務の理事を務められてると。本当に心が回るのか、体が回るのかということを、今、問われてるわけですこの組織について。 ですから事務処理の迅速化が期待できる選任理事制を導入について見当されたしとこうなってます。選任しなさいということです。もう各町長はそれぞれ町で忙しい。そして事業の内容も重要である。予算も非常に高額な予算を使ってる。もう各町長が集まって合議制していくようなそのような事業内容じゃないということを指摘してるわけです。 だから選任理事制をとりなさいということを検討されたしというふうにまとめが出てますが、この選任理事制ということについて、町長、どのようなお考え持ってありますか。 ○議長(太田強君) 広渡副町長。 ◎副町長(広渡輝男君) 大堂議員は、広域の組合の理事である岡垣町長に対して、いろいろ御質問されておりますけども、この今の御質問の点については、選任の理事ということで、この特別地方公共団体を代表する、代表権を持つというふうなことについてのお尋ねのように感じられます。 このことについては、広域事務組合の方に、このことが地方自治法上どうなのかということを指摘いたしてきました。この点について、そういう方向、まさに地方公共団体の長の権限を委任すること、あるいは団体意思を委任すること、そういうことについてどうなのかということの中の議論の中で、広域の方から、このことについてはそういう方法はとれないというような一定の回答を得ております。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 今、副町長の答弁によりますと、答申案に沿ってないと。こちらの答申については選任理事制を導入しなさいというような方向になってます。法的な解釈いろいろあろうかと思います。 そういう中で、このことが今までの理事制度そのものが事務の迅速化につながってないと。改革・改善につながってないという指摘があるわけです。だからこれは全体的に代表理事でもありませんし、なかなか即答できない面もあろうと私は理解してます。 ただ、やっぱりこのような指摘があると。そして何らかの道を探っていくと。それは先ほど私が申し上げました改革・改善、そして住民福祉を向上するために、見直さないかんいう指摘なんです。そのことは立場上、明確にはお答えできないと思いますが、その辺は理解をしたいと思います。 それからそれぞれ七つの事業が、岡垣町にもすべて共通に展開されてるわけです。岡垣町民にとっても生活に密着した本当に重要な仕事ばっかりです。例えばごみ、いろいろ住民のニーズが変わってまいりました。そして環境問題も深刻になってきました。リサイクル、生活の対応も変わってきてます。 そういう中で、ごみの問題、岡垣町としてお答えいただいて結構ですが、今、きのう、おとといからのほかの議員の質問もありました。北九州にごみ焼却を委託している。トン当たり2万円払っていると。これも貴重な税金です。この事実。それもあります。 それともう一つは、輸送コストの問題もありました。ごみの削減をしていくということはもう環境問題あわせて、だれもが共有するものなんです。一つ、きのうもちょっとお答えがありましたが、当初19年度スタート時、20%の目標をするんだということが掲げられました。このことに対して、19年度からプラスチックの分別が入りました。それで可燃ごみが中にあったプラが今度回ったわけです、リサイクルの方に。 そういうことを踏まえて、数字が、年間処理等が4万3,000トンぐらいやったと思いますが、そのことの20%を下げていくんだという目標がありました。そのことに対して、19年度も、19年かな、今、実績がどうなっているのか、ちょっとお答えいただきたいと思います。 ○議長(太田強君) 松井環境共生課長。 ◎環境共生課長(松井英朗君) 17年度を基本としまして20%の減量といことで、これ3年間で20%の減量をするということでございます。広域の方の目標といたしましては、本年度19年度が10%、20年度で15%、3年後に20%の減量をしたいということの計画でなっております。 岡垣町におきましては、昨年に独自に岡垣町の独自の減量化計画を、目標の3年間で20%ということで立てております。本年度の目標が8.5%の減量ということで掲げております。2月末現在の、今現在の減量の数値でございますけれども、前年度対比で、矢島議員の答弁書の中にも書いておりましたけれども、7.99%の減量ということが現状であります。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) ごみを減らしていく。そしてリサイクル率を上げていく。これはもう国民課題で世界共通の環境問題です。 そういう意味で、だけどその目標を達成するためには、住民の協力なくしてはできないです。そういう意味では機関の中、廃棄物減量等の推進審議会なんていうのが設置されています。ここを中心にして、構成市町の役割、住民との連携の中でどう強化していくのかということが非常に大事になってくると思うんです。この辺は岡垣町としての役割・責任を十分果たしていってほしいと強く願っております。 実はここにきょうの新聞です。西日本新聞がありまして、大木町です、福岡県の。ごみゼロ宣言をしましたという記事が載ってます。きょうの新聞ですよ。2016年度を達成目標にして、分別、再資源化をして、2011年度にゼロを目指すんだと。町が宣言をしたということなんです。福岡県ですよ、これ。そしてもう2016年には焼却場をなくするちいうこういう目標を立てて、これはある程度アピール性が言ってるだろうと思います。 これは全国で二つ目ですけど。こういう宣言をしたと。そして町民とともに進めていくんだと、このことを。減量化、リサイクルと。こういうアピールちいうのが必要、非常に大事なんです、この問題について。町長、どう思いますか。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 大木町の話はきょうの新聞、テレビ等でも見ましたし、今までし尿処理場については、海洋投棄とかいろんな環境に対する配慮が、今までちょっとおくれた面もあるというようなことで、徳島県の町と2番目だというふうに聞いております。 アピールということについては、非常に今、環境に優しいというような形でアピールはできるかなとそういうふうな効果というのはあるとは思います。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) この内容を見てますと、ごみを減らすためにリサイクル率を上げるために、生産者や消費者や行政の責任分担を明確にしていくと。そういうことで最終的な目標は地球温暖化は100年後の人類の存在を脅かしてると。むだの多い暮らし方を見直して、これ以上、子どもたちにつけを残さない町をつくることを決意しますとこれが宣言文です。 「もったいない」っていう言葉がありますけど、やっぱりこういうことで、これはまさしく行政がイニシアティブをとって住民運動の展開です。こういうことを地道にやっていくことが、このことについては非常に大事だろうと思います。 紹介して終わりますが、もう一つごみ問題です。岡垣町にとって欠かすことのないことがあります。それは戸切工場です。閉鎖いたしました。跡地の問題がいろいろ残っております。 これは岡垣町として見過ごせない問題ですが、住民の要望と行政、岡垣町長としてどのようなところに問題点があるか、お互いに意見の食い違いがあるか。答弁できる範囲でお答えください。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 戸切跡地の問題につきましては、土地は広域の土地でございますけども、町域は岡垣町であり、戸切の方々の約20年近くにわたりますいろいろな問題等がございました。 それで残ったのが跡地の問題でございます。これにつきましても、その当時の協定書と申しますか、そういう中での文言と、そしてまた岡垣町としての立場等を広域の中に私ども反映させるべく現在、協議を行っております。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) ぜひ地元の方と円満に協議をして解決できますことを強く求めておきたいと思います。 それから事業の中で、非常に私が心配してるのが、火葬施設に関する事務です。町長御承知のように、最後はお世話にならないかんわけです、天生園に。 これは広域でやるべき事業の一つだろうと今までは思っております。ところが非常に施設が老朽化しています。24年には更新をせないかんと。恐らく20億、30億の金が要るだろうというふうな考え方が、今、言われてますが、このことに対して、どのような執行側として、町長としていいですよ、どのような考えを持って、どのような手立てをすればいいかというふうな見解をお持ちかお答えいただきたいと。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 火葬業務につきましても、私代表理事の折に、入札制度を導入いたしまして、現在、進んでおるわけでございます。今回、火葬場の改築と申しますか、そういう問題が出ております。 その前に、火葬業務の1昨年からか、所長はおられますけども、嘱託職員はおられますけども、事務それ等につきましては民間の方々のそういうふうな制度を導入し、経費の軽減を図っておりますけども、今後は、抜本的な改築というふうな形になりますと、私ども再度真剣に考えていかねばならないと思っております。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) このことについて、もう少し町長詳しく申し上げますと、運営の仕方を指定管理者制度あたりをしたらどうだろうかという話をしとります。高額な建築資金がかかりますので、民間資本を活用したPFI方式あたりを採用したらどうかというような意見も出ておりますが、運営のあり方、施設の更新のあり方含めて、町長、何か見解があればお答えください。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 現在、4月以降もそこらあたり新しいやり方等について検討いたしておるわけですけども、最終的には指定管理者制度等の導入等についても、私どもは十分考えていかねばならないし、改築についても、現在そのPFIという問題もあり、そのことについては広域の方で研究をしておる状況でございます。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) もう一つ重要な事業である消防について、若干、町長の見解をお聞きしたいと思います。 今、消防は火災、救急、これが二つの大きな事業だろうと思いますが、今、火災出動と救急出動、大体年間どれぐらいになってますか。わかればお答えください。 ○議長(太田強君) 渡辺総務課長。 ◎総務課長(渡辺一郎君) 火災でございますけども、建物火災、林野火災、車両火災、そういったものをすべて含めまして、1月から12月の実績でございますがが、平成18年が35件、平成19年が44件でございます。 それから救急出動でございますが、平成18年中が郡内全域トータルで3,928件でございました。平成19年は3,855件でございます。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 消防に関する現状ちいうんですか、課題っていうのが、今ちょっと全国的な傾向としてあらわれてるんです。やっぱり救急出動が非常多くなったということは、今の数字ではっきりすると思います。ただ救急出動の中に3,855ということで、非常に多いわけです。だからそれは十分な施設・対応能力があればいろいろありましょう。だけど、今、ちょっと問題になってるのが、軽症搬送です。また言い方悪いですけど、救急車をタクシーがわりに使うというような事例が出てるわけです。 だから搬送の中で、そのような数字を把握することは非常に難しいかなとも思いますが、もし具体的な数字があればお答えください。 ○議長(太田強君) 渡辺総務課長。 ◎総務課長(渡辺一郎君) お尋ねのような事例が、実際あるのかどうかというのはちょっと把握ができておりませんけど、先ほど申し上げた19年中の出動件数3,855件でございますが、実際にそのうち搬送した件数は3,645件、搬送人員は3,696件ということで、1台の車両に複数の搬送された事例もあるということで、出動件数と搬送件数の間に差があるということで、お尋ねの件と一致しているかどうかわかりませんけれども、出動しても搬送しなかったという事例があるということはこれから伺えると思います。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 消防業務の現状ということで、それも一つの新たな課題の一つになってるんです。 それで本当に必要なとき、必要な人を運べない現象というのもやっぱり出ているということです。これに対してどう対応するか。非常に難しい問題だと思います。この辺は新しい課題として、執行側の責任の中でシステム化して対応していくことは重要な課題だろうと思うんです。 大阪府の調べによると、この搬送総数の中に軽症搬送が65%だというふうな数字が出ています。だから非常に問題になって、本当に必要な人を必要なときに運べないという現象が出てるわけ。だからこれはこういう現象も出てますので、限られた設備能力の中でどう広域として、広域業務の中で対応していくかというのは新しい問題提起だろうというふうに提起をしておきたいと思います。 それからもう一つ、消防の関係で、広域化が今、言われております。総務省が30万人規模で消防本部を一つつくりなさいということで、19年度中に福岡県で枠組みを決めますよということが、当初言われてました。 この件についてどのように把握されているか町長、お答えいただきたいと思います。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) 広域の方に私ども先月の議会の中でも私ども理事会の中で聞きましたけど、まだ3月に出すということなっておりますが、まだ現在のところ私は直接まだ聞いてはおりません。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) ほかの担当課長、この件でわかればお答えください。 ○議長(太田強君) 渡辺総務課長。 ◎総務課長(渡辺一郎君) そういう話は伺っておりません。担当課の方には、担当課長会議とかいう形での説明はあっておりません。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) これも国の方向として、総務省が発表してますので、間違いなく消防の広域化ちいうのは進められてくると思います。それに対して、どう自治体が対応していくかちいうのも大きな課題になってくるかと思います。そういう中で、遠賀・中間のこの広域組合がどう対応していくかちいうのも大きな課題であって、その前に中間市が消防だけ入ってません。 そして答申の中にも協議会を設置しなさいというような答申も出ていますが、このことについては、今、樋髙町長どうなっておりますか。 ○議長(太田強君) 樋髙町長。 ◎町長(樋髙龍治君) その問題が出た折と申しますか、その前後いたしまして広域消防というような支所からの話が報道されておりましたので、それと絡むというようなことで、現時点では広域消防については、理事会の中でも何らまだ検討はいたしておりません。 ○議長(太田強君) 8番、大堂議員。 ◆議員(大堂圏治君) 予定の時間もまいったようですので、まとめをしたいと思いますが、何回も申し上げますように、広域でやってる事務事業というのは住民にとって生活に密着してます。非常に重要な事業です。 このことをどう改善・改革していくのか。そしてサービスにつなげていくのか。そして行政コストをどう抑えていくのか。効率的な能率的な事業展開していくちいうことは非常に大事なことだろうと思うんです。 そういう意味で、執行側、理事会側の役割と責任というのは非常に大きいと思います。 ひとつ岡垣町長として積極的に提言をして、町長が言う決断と実行を強く求めて私の一般質問を終わります。 ○議長(太田強君) 以上で、8番、大堂圏治議員の一般質問は終わりました。────────────・────・──────────── ○議長(太田強君) 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日はこれにて散会します。起立、礼。午前11時50分散会──────────────────────────────...